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高森明勅
2014.4.17 13:54

天皇という「落とし穴」

ナショナリズムを語りながら天皇を語り得ない
「保守」
系と称する知識人がいかに多いか。

天皇を語りながら単なる論理上の符丁、
もしくは、
先行する天皇論の紹介と整理としてしか語り得ない
「保守」
系知識人がいかに多いか。

天皇について蘊蓄を披露しながら、
それを思想のレベルで語り得ない知識人、
天皇を思想のテーマとしつつ、正確な事実を知らなかったり、
自らの情感に立脚した言葉で語り得ない知識人等々。

どうやら「天皇」は知識人にとって、
まことに厄介なアポリアであり続けているようだ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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